殘心


今日は「市民総体」
あちら、こちらの会場で試合が行なわれているはずです。
ここ市武道館でも柔道、相撲、剣道、が行なわれました。剣道は「一般」はなくて、中学生と小学生の団体のみです。
あまり、やる気がないのかいい結果を残せないので私も付いて行くのに気合いが入りません。
団体は5人で一チーム、先鋒、次鋒、中堅、副将、大将
今回、倅は中堅で出場。1回戦は勝ち上がり、この勢いで2回戦と行きたいところ
・・・・他4人は引き分けで倅だけ負け・・・結果、チームもここまで、
いくら、自分より大きい強そうな子だとはいえ、同じ6年生なのだから
・・・・なんていうか、こう、もう少し、、、いつも駄目だとはわかっていても叱りつけてしまうんですね・・
これだけやっていても、肝心の「一本」が取れない・・
胴も小手も面も打つんだけど「一本」にはいたらない。むーっ、後もう少し、こうすれば、、、、と思うとイライラしてきて
私も剣道の経験はないので(高校の時クラブで1年だけ、、)よく「一本」が分かってないのですか、
一本=有効打突 簡単に言えば、ただ単に「面」を打つだけでは駄目だと言う事で、、姿勢、声、打ったあとの構え(殘心)全てが揃ってないと「一本」とならないのです。
剣道は「剣」  相手に致命傷、(つまり殺人ですね)を与えたかどうかを争う、実に野蛮なものじゃないか!と考えた時もありました。戦後、GHQより学校体育はもとより一般でも剣道は禁止されたらしいのですが、そういう考え方だと無理ないかもですね。こんな人殺しのスポーツなんてやらせていいものか〜と思いましたが、剣道には日本人にしかわからない『美学』があります。礼にはじまり礼に終わる、技も美しく決まらなけれはいけない。相手を思いやり立場をみきわめ、暑い、寒い日に行なわれる稽古(剣道は練習とは言わないですね、稽古といいます)で強い持久力と精神力を養います。いじめない優しさ、いじめられない強さ、、問題の『いじめ』にも対応してるのではないかと。
なんとなしに始めさせた剣道ですが、地味とか暗いとか臭いとか言われてもその内容は大変深いなあと思いました。しかし実際は勝負の世界なので厳しいです。
倅が来年すすむ中学校が優勝しました!一昨年まで倅たちと一緒にやっていた子達です。激戦でしたがよくやりました。みんなあまりに立派に成長して興奮のあまり涙が出て来ました!すごい、あの方の言葉を借りると
「感激したっ!」
倅も仲間達と先輩の試合を見ていて「すげーすげーっ」と叫んでいましたが、今度はね、君たちがこういう試合をやって欲しいんだよ。