個展の案内



古い知り合いから一枚のはがきを貰いました。『個展の案内』です。
その昔「キルトの専門学校」なるものに通っていた時期がありまして‥そう、そんな学校?もあるのです。全国でも比較的珍しいみたいで新幹線に乗って通って来る方もいらっしゃいました。
私の同期は私を含めて7人いて私一番末っ子でした。年齢もまちまちで大抵は専業主婦の方が卒業と同時に貰えるキルト講師の免許が目的みたいでした。私は特に目的もなく半分時間つぶしみたいなもので(結局、卒業作品も完成させず就職も決まったので中退したのですが)他の方も途中辞める方もいらしたようですが(作品のノルマがキツかったようで)殆ど無事卒業されたみたいです。同期はみんな仲が良くてスクールに行くのは大好きでした。何年か経った今でも個展を開くまでに偉くなった人ともつきあわせて頂いてます。彼女は素晴しい『手』でした。Mrs.Quiltです。とにかく早い、しかも美しい、どんなに疲れていても針を持たないと眠れないのよ、とよく言ってました。はがきはサンボンネット・スー*1です。見事です!クリスマス前にみんなで集まってキルティング・ビー*2をしたのはすごく楽しかった良い思い出です。
なんでもそうですが、「その道」というのは奥が深い、、キルトでも色々な種類がありコットンキャラコのアメリカンカントリー、ビロードや豪華な刺繍のヴィクトリアン、藍や友禅などの和テイスト、キャシ中島さんでお馴染みのハワイアン、
生徒の作品も同じパターンでも使う布の違いでそれぞれ個性が出て面白かったです。私はやはり古いものが好きで100年以上も前のアンティークファブリック、当時の飼料袋や小麦粉袋など集めていました。(もちろん端切れです)赤や青、黄色のはっきりした色が好きで子供や動物、キャラクター柄が好みでした。今でも気になる生地があると作りもしないのについ買ってしまいます。この布達だけで押し入れ半分は占領されてます。他の人も市販されてる生地ではもの足りなく先生は自分ブランドの布をお持ちでしたね、あと紅茶や草木染めしたり、パソコンの転写プリントを使われる方も‥
ああ、なんか思い出しているとキルトしたくなってきました。もう10年以上も針持ってません、材料はたっぷりあるので老後の楽しみと思っているのですがその頃はきっと目も悪くなっていたりして億劫に思ったりするんでしょうか、、
取り敢えず、電車で3時間以上かかるかな?彼女の好きな私の焼いたチョコレートとナッツのクッキーを持って訪ねて行きましょう。

*1:子供用にデザインされたアプリケキルト、パターンの一つ

*2:Beeは蜂の事で共同作業をビーと呼んだそうです