『パフューム ある人殺しの物語』

http://perfume.gyao.jp/映画「パフューム ある人殺しの物語」オリジナル・サウンドトラック

映像での『匂い』イメージでしかありえません。
たとえば、芳香剤や洗剤のCM、タレントが「ああ、いい香り」という表情を作ってそれを見てる側は「どんな匂いなんだろう」と想像するだけ・・・
さて、どんな匂いの映画なんでしょうか、『パフューム ?ある人殺しの物語?』
原作に引けをとらないつくりと聞いて思わずでかけました。

あらすじ 18世紀、活気と悪臭に満ちていたパリの街の魚市場、魚のはらわたの上に無造作に産み落とされた赤ん坊は匂いに対する類まれな才能を持っていた。やがて成長した彼は、女性の香りを手に入れるため、連続殺人鬼と化していく。

使われたナレーションは原作のそのままの抜き出しらしく、小説のページをめくるように物語が進みます。
冒頭の魚市場、街の悪臭、食べ物の匂い、貴族のふりまく香水
目まぐるしく動く画面の「匂い」を体感すると同時に嗅覚を呼び覚まされたような不思議な感覚に陥ります。


主人公ジャン=バティスト・グルヌイユを演じたベン・ウィショーが良かったです。貧相でミステリアス、残虐な哀れさ感じをよく演じていたと思います。私は彼をはじめて見たのですが(岡田くんと同級生だ〜)きっとこの映画は彼じゃないと駄目だったんじゃないかな・・・と思えるくらいすごかったです。
その他ダスティン・ホフマンがちょっとコミカルな役で、
もうこの人は声だけでわかる!アラン・リックマン(声大好き)が脇をかためていました。
ヒロインの「匂いたつ美女」はなんと撮影当時15歳だったなんて驚きですっ!
ラスト30分、、やってくれました・・・
驚きを通りこしてなんか笑えてきましたよ(一応心の中で、、)
これから見る方へ一言アドバイスをさせて頂くとしたら・・・
空いてる時に行って下さい。私は、前列にも後列にも観客の方がいらしたんですが、前の三人組のお嬢さん特大のキャラメルポップコーンを買われてこの匂いのせいでちょっと想像の世界に入りそこねとような気が・・うしろはカップルで私語が多過ぎ、、。
いつも思うんですが、、最低限のマナーを守れない人は勘弁してほしいです(泣)

評価:★★★★☆